外壁塗装は、住宅の外観を保つだけでなく、建物の耐久性を高めるために非常に重要です。
適切な手順と工程を理解しておくことで、トラブルを避け、理想的な仕上がりを実現できます。
ここでは、外壁塗装の基本的な流れを詳しく解説します。

□外壁塗装の手順！全10ステップの詳細解説

外壁塗装は、以下の10つのステップで進められます。

1:近所への挨拶まわり

外壁塗装の工事が始まる前に、近隣住民へ挨拶を行います。
工事内容や工期、車両の通行制限などを説明し、工事への理解と協力をお願いしましょう。
工事中は騒音や塗料の臭いが発生するため、トラブルを避けるためにも事前の説明が重要です。
塗装会社に任せることもできますが、依頼者自身も一緒に挨拶まわりを行うのが望ましいです。

2:足場設置

外壁塗装は高所での作業が多いため、安全性を確保するために足場を設置します。
足場設置は半日から1日で完了しますが、金属製の足場材を使用するため、設置時には大きな音が出ます。
騒音トラブルを避けるため、事前に近隣へ設置時間を伝えておきましょう。

3:高圧洗浄

足場の設置が終わったら、外壁の高圧洗浄を行います。
外壁に付着した汚れやコケを高圧洗浄機でしっかりと除去することで、塗装の密着性を高め、仕上がりが良くなります。
洗浄後には外壁の乾燥時間が必要で、この工程だけで丸一日かかります。
洗浄時に水飛沫が飛散しないよう、シートを設置して作業を進めます。

4:下地処理

高圧洗浄が完了したら、外壁のひび割れやサビなどの劣化部分を補修する下地処理を行います。
この工程は塗装工事の品質を左右する非常に重要な作業です。
下地処理が不十分だと、塗装後に剥がれやすくなったり、早期に劣化が進んだりする可能性があるため、慎重に進める必要があります。

5:養生

塗料が付着してはいけない部分を保護するために、窓やドア、植栽などをビニールやテープで覆います。
この養生作業は、塗料のはみ出しを防ぎ、仕上がりを美しくするために欠かせません。
丁寧な作業が求められ、この工程も1日程度かかることがあります。

6:下塗り

養生が終わると、塗装の第一段階である下塗りに入ります。
下塗りでは、外壁と塗料の密着性を高める液材を塗布します。
使用する液材は外壁材との相性に合わせて選びます。
適切な液材を使用することで、塗装が長持ちし、剥がれにくくなります。

7:中塗り

下塗りが乾燥したら、中塗りを行います。
中塗りでは、外壁に色を付け、塗装の厚みを確保します。
中塗りと次の上塗りで同じ塗料を使用することが多いですが、厚みを確保するために2回に分けて塗るのがポイントです。

8:上塗り

中塗りが乾燥した後、仕上げの上塗りを行います。
上塗りは中塗りと同じ塗料を使いますが、細部までしっかりと塗ることで、ムラのない美しい仕上がりが期待できます。
上塗りが乾燥する前に養生シートを剥がすことが重要です。

9:完了検査

すべての塗装作業が完了したら、最終チェックとして完了検査を行います。
この検査では、塗り残しや塗装がはみ出していないかを確認し、必要があればその場で補修を行います。
検査には必ず立ち会い、気になる点があればその場で伝えましょう。

10:足場の解体

完了検査が終わったら、足場を解体します。
足場の解体作業でも、周辺の安全を確保し、外壁に傷がつかないよう慎重に行う必要があります。
足場の解体後、清掃を行い、作業がすべて終了します。

□外壁塗装の工程にかかる日数と工期の目安

外壁塗装の工程にかかる日数は、天候や建物の状態にもよりますが、通常は10日前後が目安です。
各工程には乾燥時間が必要であり、無理に工期を短縮しようとすると仕上がりに悪影響を及ぼす可能性があるため、余裕を持ったスケジュールで進めることが重要です。
工事が長引くと、住まいへの影響も大きくなるため、事前に工期をしっかり確認しておくと良いでしょう。

□まとめ

外壁塗装は、手順を守りつつ丁寧に進めることで、耐久性と美しさを兼ね備えた仕上がりを実現できます。
近所への配慮から始まり、足場の設置や高圧洗浄、下地処理、塗装の各工程を順を追って進めることで、トラブルを避け、理想的な外壁塗装が完了します。
しっかりとした計画を立て、必要な期間を確保することで、長持ちする塗装が期待できます。

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