自宅の外壁塗装を火災保険でできるかどうか、この疑問は多くの家主にとって重要な関心事です。
日本では、ゲリラ豪雨や大型台風、落雷など異常気象の影響で自然災害が増加し、住宅の外壁に被害を受けるケースが少なくありません。
このような状況で、火災保険がどのような支援を提供できるのかを理解することは、家主にとって非常に重要です。
この記事では、火災保険で外壁塗装はできるのか、また火災保険申請の流れについて解説します。

□火災保険で外壁塗装はできる？

火災保険は、一般的に火事だけでなく、風水害や雪害などの自然災害による被害を補償します。

しかし、外壁塗装を保険適用で行うためには、損害理由が風災、雪災、雹災などの自然災害である必要があります。
火災保険は大きく分けて住宅火災保険、住宅総合保険、オールリスクタイプ保険の3種類に分類されます。

＊住宅火災保険

この保険は、火災や自然災害(風災、雪災、雹災を含む)などに対応しており、一般的な火災保険です。

＊住宅総合保険の火災保険

総合保険は、住宅火災保険の補償内容に加え、住宅内の水災や水濡れ、暴行、破損、盗難、飛来、落下、衝突、持ち出し家財の損害など、より広範囲のリスクをカバーします。

＊オールリスクタイプの火災保険

従来の保険と異なり、オールリスクタイプでは実際の損害額を補償し、さらに補償範囲が広いのが特徴です。
この新しいタイプの保険は、保険会社によって補償内容や契約内容が異なるため、詳細を確認することが重要です。

□火災保険申請の流れ

外壁の破損が確認された場合、次のようなステップで火災保険の申請を進めます。

1:会社との連絡

まずは専門の塗装会社やリフォーム会社に連絡を取り、現地調査をしてもらいます。
この際、「火災保険申請を考えている」と伝えると、その後のプロセスがスムーズに進むことが多いです。

2:見積もりの取得

専門会社の確認の上、工事が必要であれば、会社から見積書を取得します。

3:保険会社への申請

得られた見積書を基に、保険会社に申請します。
申請方法は保険契約の詳細などによって異なりますが、通常は保険会社のウェブサイトや提供された資料で確認できます。

4:必要書類の準備と送付

申請後、保険金請求書や修理内容の見積書、被害がわかる写真などの書類を用意し、保険会社に送付します。
屋根等の高い位置の写真は、自身で撮影するのは危険なため、専門会社に依頼するのが一般的です。

5:保険金の受給

保険会社が自宅の状況を調査し、補償金額を決定します。
この時、申請内容が却下されることもあり、また免責金額や契約タイプによって、受けられる保険金の額が異なることに注意が必要です。
問題がなければ保険金の受給が確定し、通常は請求手続き完了後30日以内に支払われます。

□まとめ

火災保険を活用することで外壁塗装を実現することは可能ですが、適用条件や保険種類に留意し、申請プロセスにおいても注意が必要です。
外壁の状態や保険の詳細を十分に確認し、適切な手続きを踏むことで、安心してお住まいのメンテナンスを行えるでしょう。
この記事が、火災保険を利用して外壁塗装を検討している方々に有益な情報を提供し、スムーズな申請プロセスへの一助となれば幸いです。