モルタル外壁の魅力とデメリットとは?リシン吹き付け等の仕上げ方法についても解説!
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家の外観を決める上で、外壁の選択は非常に重要です。
その中でも、モルタル外壁は独自の魅力を持ち、多くの建築物で採用されています。
この外壁素材は耐久性やデザイン性に優れている一方で、いくつかのデメリットも存在します。
また、リシン吹き付けを含む多彩な仕上げ方法があり、それぞれに特徴があります。
この記事では、モルタル外壁の魅力とデメリットに加え、リシン吹き付け等の仕上げ方法についても掘り下げて解説します。
□モルタル外壁の魅力とデメリット
モルタル外壁には、他の素材では見られない特別な魅力があります。
*モルタル外壁の耐久性と頑丈さ
モルタルはサイディングに比べて頑丈で、適切なメンテナンスを行えば長期間の使用が可能です。
継ぎ目がないので、サイディングのようにその部分からの劣化の心配が少なく、半永久的に使用できる可能性があります。
*モルタル外壁の防火性の高さ
モルタルはセメントと砂を混ぜた素材で、非常に高い防火性を持っています。
これは火災の際の延焼を防ぐのに非常に有効で、特に木造家屋が多い日本のような国では重要な特性です。
*モルタル外壁の独自のデザイン性
モルタル壁の意匠性は他の素材にはない特徴です。
凹凸が生み出す陰影、マットな仕上がり、左官職人の手作業による独特の模様など、サイディングにはない美しさを持っています。
しかし、モルタルはひび割れしやすいといったデメリットもあります。
特に、細いひびから始まり、徐々に大きく深くなっていき、最終的には水の浸入や腐食、カビの原因にもなり得ます。
そのため、適切なメンテナンスが大切です。
□リシン吹き付けをはじめとする仕上げ方法の種類
モルタル外壁の仕上げ方法にはさまざまな種類があり、それぞれにユニークな特徴があります。
1:リシン吹付
リシン吹付は砂を混ぜて吹き付けることにより、独特のザラザラした質感を持ちます。
この手法により、落ち着いた風合いが生まれ、マットで暖かみのある雰囲気を作り出せます。
しかし、リシン自体の固さからひび割れしやすく、凹凸が多いためカビやコケなどの汚れも付着しやすい点に注意が必要です。
2:スタッコ仕上げ
スタッコは石灰と水で作られ、5〜10mm程度の厚さで吹き付けることにより、高級感と重厚感のある仕上がりを実現します。
通気性を高めるためにローラーで角を丸めるなどの工夫もされていますが、凸凹した表面は汚れが溜まりやすいので注意が必要です。
3:吹き付けタイル
耐久性に優れた吹き付けタイルは、特殊な機材を用いて仕上げることで立体感のある外観を実現します。
紙粘土のような材料を用いて凹凸を付ける中粒仕上げや、材料を吹き付けた後に押さえ付ける押さえ仕上げなど、多様なバリエーションがあります。
□まとめ
モルタル外壁はその耐久性、防火性、独特のデザイン性など、多くの魅力があります。
一方で、ひび割れのリスクといったデメリットもあるため、適切なメンテナンスが必要です。
リシン吹き付けをはじめとする仕上げ方法には、それぞれ独自の特徴があり、外壁の選択においてはこれらの情報を考慮に入れることが重要です。
これらの詳細な解説をもとに、あなたの家に最適な外壁を選び、長期にわたってその美しさと機能性を享受していただければ幸いです。