モニエル瓦の塗装費用・時期・スラリー層の注意点【2026年最新】塗装歴19年が完全解説|すずしょうペイント
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モニエル瓦の塗装・メンテナンス完全ガイド【2025年最新】 費用相場・スラリー層の注意点・時期・葺き替えの判断まで塗装歴19年が徹底解説
「うちの屋根はモニエル瓦だと言われたけど、普通に塗装できるの?」
結論から言うと、モニエル瓦は必ず専門知識のある業者に依頼することが最重要です。
普通の屋根と同じ施工をするだけで1〜2年で塗膜が剥がれる「スラリー層問題」があるからです。
このページでは費用・時期・失敗しない業者選びまで、船橋市の職人が包み隠さず解説します。
1. モニエル瓦(乾式コンクリート瓦)とは?
モニエル瓦の正式名称は「乾式コンクリート瓦」です。オーストラリアのモニエル社と日本企業が共同開発し、1970〜2000年代初頭にかけて日本の住宅屋根に広く普及しました。洋風デザインの住宅との相性がよく、一時期は非常に人気の屋根材でした。
しかし製造を担っていた日本モニエル株式会社は解散しており、現在は製造中止・廃番になっています。そのため「モニエル瓦」という名称は、今となっては廃番品の呼称として定着しています。
素材・構造
セメント+砂を主原料とした「コンクリート製」の瓦。表面に着色スラリー層+アクリルクリアーが重ねられている独特の構造。
普及時期
1970〜2000年代初頭。今から築20〜50年前後の住宅に多く使われている。新築では使われていない。
重さ・耐震性
和瓦より軽く耐震性が高いが、ガルバリウム鋼板より重い。重さは約40〜45kg/㎡。
廃番の影響
瓦が割れた場合の部品交換が難しい。同じ瓦が入手困難なため、割れた瓦の補修は色違いになることも。
「乾式コンクリート瓦」「洋風コンクリート瓦」「スラリー瓦」などとも呼ばれます。プレスセメント瓦・セメント瓦と混同されることもありますが、スラリー層の有無で全く別物です。塗装の方法も大きく異なるため、まず「どちらか」を正確に判断することが重要です。
2. モニエル瓦かどうかの見分け方
屋根から見た目だけではモニエル瓦とプレスセメント瓦の区別が難しいです。ただし、以下の方法で比較的簡単に見分けられます。
見分けるポイント
| 確認箇所 | モニエル瓦 | プレスセメント瓦 |
|---|---|---|
| 瓦の小口(断面・切り口) | ザラザラ・凸凹している(砂利を含む) | 比較的なめらか |
| 表面を触った感触 | 劣化すると粉(スラリー)がつく | 粉はつきにくい |
| 表面のコーティング | 着色スラリー層+アクリルクリアー | スラリー層なし |
| 形状・デザイン | S字型・波型などの洋風デザインが多い | 和風・洋風どちらも |
| 製造時期 | 1970〜2000年代初頭 | 1960〜1990年代 |
モニエル瓦かどうかの見分けを誤ると、施工方法が全く変わります。「多分セメント瓦だろう」と思ってスラリー層対応なしで施工すると、1〜2年で塗膜が剥がれます。必ず専門業者に現地点検を依頼し、確認してもらいましょう。
3. 塗装が必要な理由|放置するとどうなるか
「瓦なのに塗装が必要なの?」という疑問をよく受けます。陶器瓦や日本瓦は基本的に塗装不要ですが、モニエル瓦(コンクリート製)は話が全く違います。
モニエル瓦に塗装が必要な理由
- 防水機能の維持―スラリー層・塗膜が劣化すると吸水性が増し、雨水がコンクリート内部に侵入。内部から腐食が進む
- ひび割れ防止―水分を吸ったコンクリートが凍結融解を繰り返すと内部から崩壊。ひび割れ→雨漏りの原因に
- 重量増加の抑制―吸水した瓦は乾燥時より重くなる。放置し続けると建物への荷重が増加し、耐震性低下につながる
- スラリー層の崩壊防止―スラリー層が崩れると粉状になって雨樋に詰まったり、外観が著しく悪化する
- 廃番材料のリスク管理―瓦が割れても交換材がないため、塗装で保護し続けることが現実的な唯一の選択肢
放置した場合の劣化進行
| 放置期間 | 状態 | リスク | 対処法 |
|---|---|---|---|
| 色褪せ・粉吹き | スラリー層の劣化が始まっている | 低 | 塗装の最適タイミング |
| コケ・藻の発生 | 防水性が低下し吸水が始まっている | 中 | 早急に塗装を依頼 |
| 表面のひび割れ | 内部への水分浸透が進んでいる | 高 | 補修+塗装。状態次第で葺き替え検討 |
| 瓦の欠け・崩れ | コンクリート本体が損傷している | 🚨緊急 | 葺き替えが必要な場合が多い |
| 雨漏り発生 | 屋根下地まで腐食が及んでいる | 🚨緊急 | 葺き替え+下地補修。費用が大幅増加 |
モニエル瓦は製造中止のため、同じ瓦を購入することができません。瓦が割れた場合、色違いの代替品を使うしかなく、外観の統一感が損なわれます。つまり「現状の瓦を守り続ける」ことが唯一の正解です。塗装によるメンテナンスを継続することが、最もコストを抑えられる方法です。
4. 塗り替え時期のサイン・劣化症状5つ
以下のいずれかが見られたら、塗装を検討するサインです。屋根は自分で確認するのが危険なため、気になる場合は無料点検をご利用ください。
① 色褪せ・変色
新築時の鮮やかな色が薄くなってきたら、スラリー層の劣化が始まっているサイン。塗装の最適タイミング。
② 粉吹き(スラリー化)
瓦を手で触ると色のついた粉が付く。スラリー層が崩壊している証拠。この状態になるとすぐに塗装が必要。
③ コケ・藻の発生
北側や日当たりの悪い面に多い。防水性が低下し、水分が溜まっている状態。早急な対応が必要。
④ ひび割れ・欠け
表面だけのヘアークラックから、瓦本体が割れているものまで様々。割れた箇所から雨水が侵入する。
⑤ 塗膜の剥がれ・浮き
過去に施工された塗膜が浮いてきている状態。スラリー層の処理が不十分だった可能性が高い。専門の対処が必要。
5. 塗装の時期目安|何年ごとに塗るか
| 状況 | 推奨塗装時期 | 備考 |
|---|---|---|
| 新築・前回塗装後(標準環境) | 10〜15年 | 使用塗料のグレードによって変わる |
| 新築・前回塗装後(海沿い・塩害地域) | 8〜12年 | 船橋市東部など海に近いエリアは早め |
| 色褪せ・粉吹きが見られる | 年数に関わらず早急に | 放置するほど下地が傷み費用増大 |
| 過去にスラリー処理なしで塗装済み | 剥がれが見られたら即対応 | 再施工が必要。古い塗膜を剥がす手間増 |
6. 費用相場|坪数別・塗料別の目安
モニエル瓦の塗装費用は、一般的なスレート屋根よりやや高くなります。これはスラリー層除去に時間がかかることと、専用塗料が必要なためです。
坪数別・費用相場(足場込み)
| 住宅規模 | 屋根面積目安 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 25坪 | 約60〜70㎡ | 40万〜60万円 |
| 30坪 | 約75〜90㎡ | 50万〜75万円 |
| 35坪 | 約85〜105㎡ | 55万〜85万円 |
| 40坪 | 約95〜120㎡ | 65万〜95万円 |
費用の内訳
| 項目 | 費用目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 足場設置・撤去 | 12万〜18万円 | 2階建て一般住宅の場合 |
| 高圧洗浄(スラリー層除去) | 2万〜5万円 | 通常の洗浄より時間・手間がかかる |
| ケレン作業 | 2万〜8万円 | 洗浄で落ちきらないスラリー層を手作業で除去 |
| 下塗り(専用プライマー) | 3万〜7万円 | モニエル瓦専用の下塗り材が必須 |
| 中塗り・上塗り(2回) | 10万〜30万円 | 塗料グレードによって大幅に変わる |
| 棟部コーキング・漆喰補修 | 1万〜5万円 | 劣化状況による。必要な場合に追加 |
塗料グレード別の費用差
| 塗料グレード | 塗料単価(㎡) | 耐用年数目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| シリコン系(モニエル対応) | 1,800〜2,800円 | 10〜15年 | コストバランスが取れた標準グレード |
| フッ素系(モニエル対応) | 3,000〜4,500円 | 15〜20年 | 長期耐久。次回塗替えまでの期間が長い |
| 無機系(モニエル対応) | 3,500〜5,500円 | 20年以上 | 最高グレード。初期費用は高いが長期コストは最安 |
モニエル瓦対応の塗装は通常の屋根塗装より手間がかかります。他社と比べて明らかに安い見積もりは、スラリー層除去・専用下塗りを省略している可能性が高いです。2〜3年で剥がれが起き、結果的に2倍のコストがかかります。
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7. 【最重要】スラリー層とは?失敗する理由
モニエル瓦の塗装で最も重要な知識が「スラリー層」の問題です。この理解なしに施工した業者が手がけた屋根は、わずか1〜2年で塗膜が剥がれてしまうことがあります。
スラリー層とは何か
スラリー層とは、モニエル瓦の基材(コンクリート)の上に塗られた着色スラリー(顔料を含む粉状の層)のことです。製造時にこのスラリー層がモニエル瓦の鮮やかな色を生み出し、その上にアクリル系クリアーで保護されていました。
問題は経年劣化でアクリルクリアーが消耗すると、スラリー層がむき出しになることです。スラリー層は粉末状の材料であるため、密着力が非常に低く、上から塗料を塗っても「スラリー層ごと剥がれる」という事態が発生します。
| スラリー層の処理方法 2択 | |
|---|---|
| 方法A:スラリー層の除去 | 高圧洗浄+ケレン作業でスラリー層を物理的に除去してから塗装する |
| 方法B:スラリー層の強化(推奨) | スラリー強化プライマー(モニエルパワープライマー等)でスラリー層を固めてから塗装する。スラリー層は塗膜耐久性に貢献するため、強化工法が主流 |
スラリー層を放置したまま上から塗装すると、劣化したスラリー層と塗膜が一体となって剥がれます。実際に「1年で塗装が剥がれてきた」というご相談を受けることがあります。これはほぼ確実に、施工業者がスラリー層の知識・対処をしていなかったことが原因です。
ガムテープ粘着テストとは
スラリー強化処理が十分かを確認する方法として、施工後にガムテープを貼って引き剥がす「粘着テスト」があります。テープにスラリーの粉が付かなければ固まっている証拠。誠実な業者はこのテストを実施し、施工写真で報告します。「粘着テストをしますか?」と聞いてみることが業者選びの判断基準になります。
8. 施工手順|正しいモニエル瓦塗装の7ステップ
仮設足場の設置
安全に作業するための足場を設置。近隣への飛散防止メッシュシートも設置します。1〜2日かかります。
高圧洗浄 スラリー層除去が命
一般的な屋根よりも念入りに時間をかけて洗浄します。トルネード噴射式などの高圧洗浄機でスラリー層をできる限り除去します。この工程の丁寧さが耐久性を左右します。
ケレン作業(残存スラリー除去)
高圧洗浄で落ちきらなかったスラリー層を、スクレーパーやサンドペーパーを使って手作業で除去します。見えないところなので手を抜く業者もいます。
下塗り(スラリー強化プライマー) 専用品が必須
モニエル瓦専用のスラリー強化プライマー(モニエルパワープライマー等)を塗布。残存スラリー層を固め、上塗り塗料との密着性を高めます。
粘着テスト実施
下塗り乾燥後、ガムテープで粘着テストを実施。スラリー層が十分に固まったかを確認します。不合格なら再度プライマーを塗布してテストをやり直します。
中塗り・上塗り
モニエル瓦対応の塗料で2回塗りを施工。ローラーと刷毛を使い分け、瓦の凹凸部分まで均一に塗布します。
足場撤去・施工写真報告
完成後、各工程の施工写真をお渡しします。高圧洗浄・下塗り・中塗り・上塗りの写真が確認できることが、誠実な施工の証拠です。
9. 使用塗料の選び方
モニエル瓦に使える塗料は限られています。必ず「乾式コンクリート瓦(モニエル瓦)対応」と明記された塗料を選ぶことが重要です。対応していない塗料では、密着不良で剥がれが発生します。
モニエル瓦対応の代表的な塗料
| 塗料名 | メーカー | グレード | 特徴 |
|---|---|---|---|
| モニエルパワープライマー(下塗り) | アステックペイント | 専用プライマー | スラリー強化専用。密着力の高い浸透型 |
| スラリー洋瓦シーラー(下塗り) | 水谷ペイント | 専用プライマー | 2001年販売開始の定番品。実績豊富 |
| NTスラリープライマー(下塗り) | 日本特殊塗料 | 専用プライマー | コンクリート素材への浸透性が高い |
| ハイルーフマイルドシリコン遮熱型 | 大同塗料 | シリコン・遮熱 | モニエル瓦対応明記。2回塗りで仕上がる |
| マイティーシリコン | オリエンタル塗料工業 | シリコン | シラーレス(下塗り不要)タイプで手間削減 |
| ヤネフレッシュSi | エスケー化研 | シリコン | 防藻・防カビ機能あり。コスパが良い |
塗料メーカーによっては、カタログに「洋風コンクリート瓦(モニエル瓦)には塗装できません」と明示している塗料もあります。こうした塗料を使われた場合、保証も効きません。見積もり時に「どの塗料を使うか、モニエル対応の塗料カタログを見せてもらえますか?」と確認することを強くおすすめします。
10. 塗装 vs 葺き替え|どちらを選ぶべきか
モニエル瓦の状態によっては、塗装ではなく葺き替えを選ぶべき場合があります。判断基準を整理します。
| 比較項目 | 屋根塗装 | 屋根葺き替え |
|---|---|---|
| 費用 | 40〜95万円(足場込み) | 150〜250万円以上 |
| 工期 | 3〜5日 | 5〜10日 |
| 適している状態 | 色褪せ・粉吹き・軽度のコケ。瓦本体の破損がない | 瓦のひび割れ・欠け多数。雨漏り発生。構造下地まで傷んでいる |
| 耐用年数 | 10〜20年(塗料による) | 30〜50年(ガルバリウム鋼板へ葺き替えの場合) |
| 重量変化 | 変化なし | ガルバリウム等に替えると大幅軽量化。耐震性向上 |
葺き替えを選ぶべきタイミング
- 瓦の割れ・欠けが広範囲に及んでいて、補修が追いつかない状態
- すでに雨漏りが発生しており、下地(野地板・防水シート)まで傷んでいる
- 過去に施工不良(スラリー未処理)の塗装が複数回行われており、剥離が広い
- 建物の耐震化を図りたい(重い瓦から軽いガルバリウムへ替えることで大幅な重量削減)
モニエル瓦は廃番のため、同材料での葺き替えはできません。多くの場合、ガルバリウム鋼板(屋根カバー工法)もしくはスレート(コロニアル)に葺き替えます。特に耐震性向上を目的とする場合は、軽量なガルバリウム鋼板がおすすめです。
すずしょうペイントでは、現地調査の上で「今は塗装で十分」「そろそろ葺き替えを検討した方がいい」という判断をその場でお伝えします。無理に工事を勧めることはしていません。判断に迷う場合はまず無料点検をご利用ください。
11. 業者選びの注意点|3つのチェックポイント
「お宅の屋根、スラリーが剥がれていますよ。特殊工法が必要です」と高額な工事を勧める業者が実際にいます。スラリー処理は確かに必要ですが、それを理由に法外な金額を請求する悪質業者も存在します。適正価格は当ページの費用相場を参考にし、複数社で見積もり比較を行ってください。
チェック① 見積書にスラリー処理が明記されているか
「スラリー層除去」「スラリー強化プライマー」の記載がない見積書は要注意。使用塗料名・品番・塗装回数も確認を。
チェック② 施工中の写真報告があるか
足場を取ったら確認できない工程がほとんど。高圧洗浄・下塗り・粘着テスト・中塗り・上塗りの写真を撮影・報告してくれる業者を選ぶ。
チェック③ モニエル瓦の施工実績があるか
「モニエル瓦の施工実績を見せてください」と直接聞く。実績写真や事例を見せてくれる業者が誠実。「やったことある」の口だけでは不十分。
12. 法人・オーナー様へ|マンション・アパート・工場・施設の屋根も対応
すずしょうペイントは戸建て住宅だけでなく、法人・オーナー様の建物にも幅広く対応しています。モニエル瓦は1970〜2000年代に建てられた建物に多く使われているため、マンション・アパート・工場・医療・介護施設でも対象となる建物は多いです。
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13. 対応エリア
千葉県船橋市を拠点に、周辺エリアへ自社職人が直接お伺いします。
14. よくある質問
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すずしょうペイント|代表 林 について
塗装歴19年。船橋市高根台を拠点に、モニエル瓦を含む屋根塗装・外壁塗装・防水工事・雨漏り修理まで一貫対応。下請け不使用の自社職人施工で適正価格を実現。見積もり後の強引な勧誘は一切しません。
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