シリコンREVO1000-IRとは?遮熱は涼しくならない|耐用年数・費用を加盟店が正直解説【2026年】
- お悩み相談-外壁
この記事を読むとわかること
- 「遮熱塗料を塗ると涼しくなる」は本当なのか・職人の正直な回答
- シリコンREVO1000-IRが一般的なシリコン塗料と何が違うのか
- メーカー期待耐用年数13〜16年に対して、現場での実感は何年か
- どんな人に向いていて、どんな人には勧めないか
「アステックペイントのシリコンREVO1000-IRを勧められたけど、どんな塗料?」
「遮熱塗料って、本当に部屋が涼しくなるの?」
「普通のシリコン塗料と何が違って、なぜ値段が上がるの?」
この記事では、アステックペイント加盟店であり、2023年に千葉県で施工実績1位を獲得したすずしょうペイント代表の林が、メーカーのカタログには書いていない現場の実感も含めて正直にお伝えします。
先に、一番大事なことを言います
「遮熱塗料を塗れば涼しくなる」は、期待しないでください。
遮熱塗料の本当の価値は、涼しさではなく「塗膜が長持ちすること」にあります。
理由はこの記事の第3章で詳しく説明します。
📋 目次
シリコンREVO1000-IRとは?まず3行で理解する
①シリコン成分が一般的なシリコン塗料の約3倍入った「高耐候型ハイクラスシリコン塗料」
②メーカー期待耐用年数13〜16年(一般的なシリコンは7〜10年)
③遮熱機能付き。ただし目的は「涼しさ」ではなく「塗膜の延命」
シリコンREVO1000-IRは、アステックペイントが製造・販売する水性一液型の外壁用シリコン塗料です。「シリコン塗料」と一括りにされがちですが、中身はかなり違います。
シリコン成分(シロキサン結合)の配合量が少なく、期待耐用年数は7〜10年。価格は安い。
シリコン成分が約3倍。ラジカル制御と低汚染性も加わり、期待耐用年数13〜16年。フッ素に近い性能をシリコンの価格帯で。
「シリコンなのにフッ素に迫る耐久性」という位置づけの塗料で、近年各メーカーが競っているハイクラスシリコンというカテゴリの代表格です。
塗料の種類全体について知りたい方は船橋市の外壁塗装の塗料種類ページも参考にしてください。
6つの特徴を「素人向け」と「専門家向け」で解説
※メーカー公式ページに記載されている仕様に基づいています
🙋 素人向け:同じ「シリコン塗料」でも、シリコンがどれだけ入っているかで持ちが変わります。この塗料は一般的なシリコンの約3倍。だから7〜10年ではなく13〜16年という数字が出てきます。
🔬 専門家向け:劣化に強いシロキサン結合(Si-O-Si)の配合量が一般的なアクリルシリコン樹脂の約3倍。無機的な結合であるSi-O結合は炭素結合より結合エネルギーが高く、紫外線による高分子鎖の切断を受けにくい。促進耐候性試験(キセノンランプ式)で13〜16年相当経過後も光沢保持率80%以上を保持。
🙋 素人向け:外壁を触ると白い粉がつく「チョーキング」は、塗料が内側から壊れているサインです。その原因になる物質の発生を抑える顔料を使っています。
🔬 専門家向け:従来の白色顔料である酸化チタンは紫外線を受けるとラジカルを発生させ、樹脂を分解する。本製品はラジカルの発生・放出を抑制するラジカル制御型白色顔料を採用し、樹脂の表面酸化を長期間抑える。
🙋 素人向け:塗膜の表面が「柔らかさ」と「強さ」を両立した構造になっていて、汚れが食いつきにくい。年数が経っても外壁がきれいなままでいやすい塗料です。
🔬 専門家向け:特殊な三重構造アクリルシリコン樹脂を採用。最表面層が柔軟性と強靭性を同時に持つことで、汚染物質の物理的な固着を抑制し低汚染性を発揮する。
🙋 素人向け:製品名の「IR」は赤外線のこと。太陽光の熱を反射する顔料を使っています。ただし「涼しくなる塗料」ではありません。詳しくは次の章で正直にお話しします。
🔬 専門家向け:日射反射率の高い遮熱黒色無機顔料を採用し、近赤外線領域を選択的に反射する塗膜を形成。メーカー試験(N-6グレー・照射2時間・放射温度計測定)では、従来塗料に対し表面・裏面ともに約9℃の温度差を確認。
🙋 素人向け:シンナーを使う溶剤系ではなく水性なので、工事中のにおいがかなり軽減されます。小さなお子様やペットがいるご家庭、においに敏感な方でも比較的過ごしやすいです。
🔬 専門家向け:水性形一液外壁用シリコン系上塗材。二液型のような可使時間の制約や現場調合ミスによる性能低下のリスクがなく、施工の再現性が高い。VOC排出も溶剤系に比べ大幅に低い。
🙋 素人向け:下の色をしっかり隠せる塗料です。濃い色から薄い色への変更など、色を大きく変えたい場合でもムラなく仕上がります。
🔬 専門家向け:遮熱塗料は一般に隠ぺい性が低下しやすいが、本製品は1回目の塗装で高い隠ぺいを確保できる。ローラーからの跳ね返りも少なく、艶感も強すぎず落ち着いた仕上がりになる。
「遮熱で涼しくなる?」職人の正直な回答
結論から言います
「遮熱塗料を塗ったら涼しくなる、は期待しない方がいいです。
これはシリコンREVO1000-IRに限らず、遮熱塗料全般に言えることです。」
遮熱塗料の広告では「室温が下がる」「エアコン代が安くなる」という表現をよく見かけます。メーカーの試験でも、シリコンREVO1000-IRは従来塗料に対して表面・裏面ともに約9℃の温度差が確認されています。
ただし、これは塗装した板の温度差です。実際の住宅では、屋根・断熱材・窓・換気など多くの要素が室温を決めています。外壁の表面温度が下がったからといって、体感で「涼しくなった」と分かるほどの変化が出ることは、正直まれです。
では、遮熱塗料の本当の価値は何か
塗料にとっての天敵は紫外線です。塗膜は紫外線を浴び続けることで少しずつ分解され、色あせ・チョーキング・剥がれへと進んでいきます。
遮熱塗料は、その紫外線を含む太陽光を反射させることで、塗膜自身が受けるダメージを軽減しています。
つまり遮熱の目的は「部屋を涼しくすること」ではなく、
「塗膜を長持ちさせること」です。
私がお客様に遮熱塗料をご提案するときは、いつもこうお伝えしています。
「涼しくなることを期待して選ぶなら、遮熱塗料より断熱リフォームや窓の対策の方が確実です。
でも『同じ価格帯でより長持ちする塗料が欲しい』なら、遮熱付きを選ぶ意味は十分にあります。」
この点を曖昧にしたまま「涼しくなりますよ」と売る業者もいます。期待して契約して、夏を迎えてがっかりする——これが一番避けたい事態です。だから最初に正直にお伝えしています。
13〜16年は本当?現場での実感は14年
メーカーの「13〜16年」は、キセノンランプ式の促進耐候性試験に基づいた数値です。試験環境下での推測値であり、実際の建物では下地の状態・施工方法・立地条件によって変わります。
私たちが船橋市・鎌ケ谷市・八千代市で実際に施工してきた経験から言うと、現実的な目安は14年前後です。上限の16年を前提にするのではなく、真ん中より少し手前で見ておくのが安全だと考えています。
①下地処理の丁寧さ(最重要)
どんなに良い塗料でも、高圧洗浄・ひび割れ補修・コーキング打ち替えが不十分なら数年で剥がれます。塗料の性能は下地処理の上に成り立ちます。
②希釈率・塗布量の遵守
メーカー指定の希釈率と塗布量を守らないと、塗膜の厚みが確保できず本来の耐候性が出ません。すずしょうペイントでは施工事例に各工程の材料を記録・公開しています。
③建物の立地・環境条件
南面の日照が強い、海風が当たる、幹線道路沿いで排気ガスが多い——こうした条件では同じ塗料でも劣化が早まります。船橋市は湾岸部と内陸部で条件が変わります。
費用の目安と他の塗料との比較
1年あたりのコストで考える
初期費用は上がりますが、1年あたりでは安くなります。さらに塗り替え回数が減るぶん、将来の足場代も節約できます。詳しくは船橋市の外壁塗装費用相場ページを参照。
🎯 すずしょうペイントのシリコンREVO1000-IR施工プラン
📸 シリコンREVO1000-IRの施工事例(費用・工程写真公開)
すずしょうペイントの施工事例では、使用した塗料・工程・総額をすべて公開しています。実際にシリコンREVO1000-IRで施工した事例をご覧ください。
こんな人に向いている/向いていない
✅ こんな方に向いている
- スタンダードなシリコン塗料(10年)で塗り替えを考えている方——あと少しの予算で14年に伸ばせます
- フッ素や無機ほどの費用はかけたくないが、10年で塗り替えるのは早いと感じる方
- 次の塗り替えを1回減らしたい方
- 工事中のにおいを抑えたい方(水性のため)
- 外壁の色を大きく変えたい方(隠ぺい性が高い)
- チョーキングや汚れが気になっている方
❌ こんな方には向いていません
- 15年以上の耐久性が必要だと考えている方——フッ素または無機をおすすめします
- 「涼しくなること」を目的に遮熱塗料を検討している方——期待に応えられません。断熱リフォームや窓の対策の方が確実です
- 今回の費用を最小限に抑えたい方——スタンダードプランをご検討ください
- 5〜10年以内に売却・建替えを予定している方
私がこの塗料を一番おすすめしているのは、「シリコンで十分だと思っていた方」です。
一般的なシリコンで10年、REVO1000-IRで14年。差は4年ですが、生涯の塗り替え回数が1回減る可能性があります。そこに数十万円の価値を感じるかどうか、というご判断になります。
一般的なシリコン塗料との違い
「シリコン塗料」と一言で言っても中身は大きく違います。見積書に「シリコン塗料」としか書かれていない場合は、メーカー名と製品名を必ず確認してください。
同じREVOシリーズの上位グレードもあります。より長い耐久性を求める方には、期待耐用年数16〜20年のフッ素REVO1000-IRという選択肢もあります。当店の施工事例でも実際に使用しています。
よくある質問6選
Q. 「シリコンREVO1000」と「シリコンREVO1000-IR」は何が違いますか?
Q. 遮熱塗料でエアコン代は安くなりますか?
Q. フッ素REVO1000-IRとどちらを選ぶべきですか?
Q. 工事中のにおいはどのくらいですか?
Q. どんな外壁材に使えますか?
Q. 保証は何年ですか?
まとめ:加盟店として伝えたいこと
アステックペイント加盟店・2023年千葉県施工実績1位として
この塗料を多く使ってきたからこそ、はっきり言えることがあります。「遮熱塗料で涼しくなりますよ」という売り方はしません。
期待させて契約していただいて、夏が来てがっかりされる。それが一番よくないと思っています。遮熱の価値は紫外線を反射して塗膜を長持ちさせることにあり、そこは確かな効果があります。
シリコンREVO1000-IRは、「10年で塗り替えるつもりだった方が、14年に伸ばせる塗料」です。フッ素や無機ほどの投資はしたくないけれど、標準的なシリコンでは物足りない。そういう方に、私は自信を持ってお勧めしています。
シリコンREVO1000-IRについて相談したい方へ
現地調査・お見積もりは無料です。「うちの外壁にこの塗料は向いているか」も含めて正直にお答えします。他の塗料の方が合っていると判断した場合は、そうお伝えします。
この記事の監修者
林 涼太(はやし りょうた)
株式会社涼匠ペイント 代表取締役 / 塗装歴19年 /
アステックペイント加盟店(2023年 千葉県施工実績1位)
船橋市を拠点に、外壁塗装・屋根塗装・屋根工事を「トコトンていねい」に行う職人直営の塗装専門店を運営。営業スタッフを置かず、現地調査からご提案・施工・アフターフォローまで代表自ら一貫対応。施工実績1,000棟以上。関西ペイント リフォームサミット認定店、クリスタルペイントジャパン認定施工店。シリコンREVO1000-IRについては、アステックペイント加盟店として千葉県内で最も多く施工した実績をもとに本記事を執筆・監修。




